ヒロ画廊
浜田知明の世界展
神奈川県立美術館葉山館
2010.7.10 - 9.5
日本を代表する版画家の一人、浜田知明の大規模な回顧展「版画と彫刻による哀しみとユーモア 浜田知明の世界展」が神奈川県立近代美術館・葉山館にて開催されました。

アレレ / Oops!
etching, aquatint / 32.0×19.1cm / 1974
熊本県出身の浜田知明は、2010年で93歳。しかしその創作意欲は衰えを知らず、今回の展覧会においても彫刻作品をはじめとした新作が発表されました。

ボタン (A) / Button (A)
etching, aquatint / 32.5×35.5cm / 1988
浜田知明は、戦争によって刻まれた苛烈な記憶を芸術の域に昇華させた版画作品「初年兵哀歌」シリーズで世界的な評価を獲得しました。1979年にはウィーンのアルベルティーナ美術館、1993年にはロンドンの大英博物館日本ギャラリー、2008年にはフィレンツェのウフィツィ美術館など、世界的に見ても重要な多くの美術館で個展が開催されています。

ウフィッツィ美術館「浜田知明展」会場風景

ウフィッツィ美術館外観
2000年を最後に版画の制作はされておらず、現在は1983年より制作されるようになった彫刻作品において充実した作品を発表しています。

名作?を診る人 / Man Examining a "Masterpiece?"
bronze / 29.5×29.0×13.0cm / 2000
浜田知明の作品は、戦争で自らが経験した生々しい苦悩を告白、告発する作品から、現代社会の深刻な問題をユーモラスに風刺する作品まで、その幅広い表現を特徴としています。そこには単に悪を暴き出す審問官的態度だけではなく、不完全な存在としての人間をありのままに見つめる、厳しさとあたたかさの同居する一人の人間の視線が感じられます。

ボスの座 (No.1) / Boss's Chair (No.1)
bronze / 14.8×10.0×6.0cm / 1985
展覧会は7/10(土)〜9/5(日)まで開催されました。御来場誠にありがとうございました。
神奈川県立近代美術館葉山館
年間展覧会スケジュール
浜田知明略歴 / 版画作品 / 彫刻作品
版画と彫刻による哀しみとユーモア
浜田知明の世界展
会場: 神奈川県立近代美術館 葉山館
日程: 7月10日(土)〜9月5日(日)
時間: 10:00 - 17:00
休館日: 月曜日(7月19日は開館)、7月20日